毎日蒸し暑く、本格的な夏が始まりましたね。
世界的に温暖化が深刻化していると言われるなかで、ますます高温多湿な夏となり、汗をかかない日はないと言えるのではないでしょうか。「お水は大事」特に夏になるとよく聞く言葉です。人は汗をかくことで、体温調節をする一方で、体に必要な水分とミネラルが一緒に排出されていきます。ただ、現代人は汗をかきにくい、体温がなかなか上がらない、排出機能の乱れなどに悩まされている人も多いのではないでしょうか。
本コラムでは水分摂取の大切さについて述べていきますが、上記のようなお悩みを
お持ちの方などが急にたくさんのお水を飲むと、不調を感じる可能性もあるのでご自身のペースや出来る範囲で行っていただくことをおすすめします。
さて、私たち人間は、動物や花、植物などと同じ自然界の生き物であるということをつい忘れがちです。
飼育しているペットや植物には、水分補給としてお水を選択し、与えるのはなんの疑問もないですよね。お水以外の水分を積極的に与えることはなかなかないかと思います。おそらくお水以外のものを与えてしまっては体調を崩したり、枯れてしまったりということもあるでしょう。しかし、私たちの体は有難いことにお水以外のものを飲んでも急に体調を崩したりはしませんね!それは、食を「生きるため」だけの手段ではなく、「幅広く楽しむ」ための手段にもなれるように作られているからです。つまり、人間は飲みたいと思えるものが飲めるということですね。
そこで明確にしておかなければならないのは、私たち人間には「飲むべきもの」と「飲みたいもの」の2種が存在するということです。 まず、飲むべきものとはすなわち自然界の生き物が生きるために欠かせない “水”ですね。 そして、飲みたいものとは自分を満たすための“その他の飲料”すべてです。
では私たちの体は、そんな生き物には欠かせない水を何%保有しているでしょうか?
それは約60%と言われており、なんと体の半分以上が水でできているのです。
汗はもちろん、肌や髪のうるおい、粘膜、様々な体液はすべて水から作られています。
その体内の60%の水分を毎日新しい水に入れ替えている人と、水以外の飲料ばかりを摂取し、僅かに抽出された少ない水分で過ごしている人とでは、
どんな体が作られていくかは考えただけでも容易に想像が付くかと思います。
私は体の中を毎日きれいな水に入れ替えるため、1日1.5~2Lのお水を「飲むべきもの」として飲んでいます。
しかし、もちろんコーヒーやお酒などの「飲みたいもの」もほぼ毎日楽しんでいます。
みなさんは毎日どれくらいの「飲むべき」お水を飲んでいますか?
コラム後編では、なぜ私たちの体にお水が必要なのかを具体的にお話いたします。後編の配信もお楽しみに!
<谷口 かおり>
Cosme Kitchen Adaptationディレクター
「家族や友人、自分の大切な人たちに、いつまでも元気でいてほしい。」そんな想いがきっかけで、栄養学や予防学を学ぶ。
安心安全な食生活の大切さを多くの人に知ってもらいたいという一心で、クッキングスクールを主催し、食の大切さや料理の楽しさを発信。
2016 年に株式会社マッシュフーズに入社し2018年ディレクターに就任。心身共に健康な食生活のあり方を提案し続けている。